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2010年9月12日

昨年の新型インフルエンザが流行してから、患者さんの隔離に対する意識が変わってきている。
先日の聞き取り調査の際にも、インフルエンザや風邪がはやっている時に内科系のクリニックに行くのは躊躇すると言う話がたくさん聞かれ、感染リスクがある患者さんに対しての配慮がされているクリニックを選びたいという声も聞かれた。
僕達の設計においても、一昨年まではクリニックで隔離室をつくることがあったのは小児科だけであったが、昨年中盤以降から、内科系のクリニックの設計において、隔離室をご要望されるドクターが増えてきている。
但し、この隔離室は、インフルエンザなどが流行っている場合は役に立つのであるが、特にそうしたものが流行っていない時には、何も使わない無駄な部屋になることが多い。
僕達の設計でも、普段はチャイルドスペースのように使って、インフルエンザなどが流行った時に隔離室として使うなどの提案を行ったりしているが、まだいろいろと考える余地はありそうだ。
また隔離室をつくっても、そうした病気が流行っている時には、1室では足りない場合が多く、また隔離室をつくっても、完全に動線が分けられる設計ができるとは限らない。
聞き取り調査では、隔離について面白い意見も聞かれた。
「インフルエンザが流行っている時はクリニックでは待たない」…と言う考え方だ。
これは「インフルエンザなどにかかっている患者さんを隔離しよう」という僕らの考え方とは違い、「インフルエンザなどにかかっていない患者さんが自ら隔離されよう」と言う考え方だ。
敢えて、「待合室の外で待つので外に待合椅子を置いてほしい」だとか、「待合室の外から順番待ち表示が見えるようにしてほしい」だとか、「車で待っているので連絡が入るようにしてほしい」だとか…。
今後、インフルエンザなどの感染をどう防ぐか(“院内感染”という言葉は使いたくない)ということも考えて、隔離の仕方も地域やケースによって変えていかないといけない。
…ちなみに。空調機や空気清浄機などでウィルス感染を防ぐような話があるが、あれは実際にはどのくらい感染を防ぐのに役立つのかは、僕的には疑問を持っている部分も多い。

2010年9月12日

内科系のクリニックでは、検尿が行われることが多いが、患者さんのお話を集めていると、検尿が行われる流れについて、結構、不満をお持ちの方がいる。
基本的な話であれば、『トイレで尿を採って、尿を持って、受付まで行くのは何とかして欲しい』だとか、『検尿口の向こうからスタッフに便所の中を見られているようだ』とか…。
前者の解決は、設計上の動線処理で行なっているが、これがネックになって、プランの自由度が落ちてしまうことはよくある。
後者については検尿口の設計によって対応しているが、特に婦人科などではここに拘られる場合が多く、コンパスでも、検尿口(社内では検尿BOXと称している)とカルテパスは、状況に合わせて使い分けれるように、何パターンも準備しており、また改良を続けている。
患者さんからの視点だけでなく、クリニック側の視点から考えても検尿には、検討すべき問題がいくつかある。
よく言われるのは、検尿カップの廃棄の問題である。検尿カップを感染性の廃棄物として廃棄しているクリニックもあれば、一般ゴミとして廃棄しているクリニックもあるようである。感染性の医療廃棄物とするなら、採った尿はどう廃棄するかだ。通常、クリニックの給排水だけ別系統にすることはできないので、通常の汚水又は雑排水で処理するが、それを気にされるドクターもいる。
「検尿を誰が行うか」と言う点も、本来は医師やナースがするべきとされているが、実際は業務の流れ上、(作業は)受付スタッフが行っている例も少なくないようだ。業務の流れ上、検尿は診察の後に行われるよりも、問診(もしくは、問診票の記入)との連動で行われることの方が、多い。この場合、診療よりも後の業務を引き継ぐナースよりも、診療の前の業務を受け持つ受付スタッフが検尿の作業を行う方が理にかなっている。もちろん、判断はドクターが行うが…。
検尿については、患者さん、ドクター、スタッフの皆さんなど、いろいろな立場の方からご意見をいただきたいテーマだと考えている。

2010年8月28日

患者さんが使っておられるクリニックに対するご意見やご不満などをお聞きするために、子育てサークルへ聞き取り調査へ行ってきました。
そこで、「患者さんがどういう風にクリニック(薬局)を選ぶか?」について、当たり前ですが、とても面白いと思ったお話がありました。
ドクターや開業コンサルさん達とお話をする中で、ドクターがクリニックの開業候補地を選定されるのに重要視されているのは、“診療圏”と“競合”です。
「この地域にはどのくらいの人口がどのような世代分布で住んでいて、競合する同じ診療科目のクリニックがどのくらいあって、そこがどのような評判か…」…こうした視点で、「開業しても、目標とする患者さんの数が見込めるかどうか…」を判断しながら、開業地を決められます。もちろん、単純にそうしたことだけでは、患者さんの数は読めないのですが…。
ところが、今回の聞き取り調査をしてみると、意外と“診療圏”の考え方が当てはまらないことがわかりました。もちろん、世代や地域にもよりますが…
特に興味深かったのは、患者さん達は、昔のように病気になったら、決まったクリニックに行く…と言うのではなく、明らかに「病状や状況によって、複数のクリニックを使い分けている」ということが見えてきました。

2010年8月27日

2005年の夏、ある耳鼻咽喉科にお勤めの看護師さんから、コンパスに、突然、メールがきました。
「先日、『喉が痛い』と若い女性の患者さんが来られ、当院の院長は『喉にクラミジアがいますね』と診断されました。その時、先生の声が中待合に聞こえ、患者さんは辛くなって涙を流しておられました。院長にも問題があると思うのですが、出入りの業者さんに聞くと耳鼻咽喉科では当院のようなオープン型の診察室が当たり前だと言います。貴社の設計でも、そうなのですか?」
以前までは性病であるクラミジアが喉に感染することは少なかったようですが、近年ではオーラルセックスが一般化したためにこうした事例が多くなっているそうです。
それまで私達も耳鼻咽喉科では、診察室をオープン型で設計していましたが、このメールを頂いてからは、お打ち合わせや各種の開業セミナー等で、こうしたお話をするようにし、地域や患者層に合わせながら、私達は自分達のプランを変化させてきました。

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