カテゴリー » 設計や現場から
2010年12月1日

小児科ナースへの聞き取り調査、「隔離室について」。
(入りやすい雰囲気)
子供は隔離室に入るのを嫌がるようで、出来るだけ、楽しく、入りやすい雰囲気にしておく方が良いということであった。
「“隔離される患者さんの気持ち”も考えてデザインしよう!」…と、言うことである。
キャラクターなどを置くと入りたがる傾向にあるが、デメリットとして、一度入ると、隔離患者ではないのに子供が入りたがったり、キャラクターグッズによる感染などの心配もあると言うことである。
尚、キャラクターを天井におくと、ベッドに横になってくれやすいとのことであった。
(窓)
テナント物件では難しい話であるが、窓があると、比較的、閉鎖感や隔離感が無くなるということであった。逆に暗い部屋は、子供が怖がるということであった。窓がない場合は、色使いを明るくする工夫も必要だとのこと。
窓があれば、中で嘔吐された時の換気にも役立つということであった。
目の前で吐かれたり、臭いが残っていることは、子供にとって、恐怖感を与えるようだ…と言うことであった。
(隔離室の数)
隔離室の数は、出来れば複数欲しいということであった。
インフルエンザなどが、流行ると一室では足りない場合が多いとのことであった。

2010年12月1日

小児科ナースへの聞き取り調査、「待合&受付」。
(ぶつかり事故、複雑なプラン)
聞き取りさせていただいたナースの皆さんがお勤めの小児科においては、待合に限らず、子供が角に頭などをぶつけることが意外に多いそうで、角をクッションを貼るなどして処理をしているそうです。
ナースの皆さんは、こうした角の処理を新装工事の段階で処理しておいてくれた方が良いというご要望をお持ちになっておられました。
私としては、そうした処理も考えた方が良いと思いつつも、平面プラン自体にも問題があるのではないかと、若干、疑問を持ちました。
過ぎた装飾を行ったり、プランや動線を複雑化すると、こうした事故も多くなるようです。
(掲示板)
待合室については、掲示板がプッシュピンを使って使用する掲示板になっているようです。
小児科では、始めからマグネット系の掲示板にして欲しかったと言うことでした。
(中待合)
最近はプライバシーのこともあり、中待合はつくらない方が良いという意見もあるが、患者さんが多いクリニックでは、中待合があるか無いかで対応できる患者数が大きく変わってくる。
患者さんからの、一番、多いクレームは「待ち時間」に関することであるが、中待合があるかないかで、患者さんの「待ってる感」が違うのと、処理スピードも変わってくるようである。
聞き取りさせていただいたクリニックには、中待合がなく、つくれれば良いのにと言うご相談を受けた。
(受付カウンター)
受付カウンター横にトイレに入っているような「ベビーチェア(まっててね)」やベビーベッドが置いてあると、お母さんが受付や会計の時に楽になるのに…とのお話でした。

2010年12月1日

小児科のナースの方への聞き取り調査を行わせていただきました。
便所についてですが、お子様が使われる便所として、何が本当に必要かということです。
小児科用の便所と言えば、
便器でいえば、子供用の大便器、子供用の小便器、
おむつ替え、着せ替え関連でいえば、おむつ替えシート、チェンジングボード、
親が便所使用時に待たせておくものとして、ベビーチェア(まっててね)、ベビーベット、
…のようなものがありますが、全部入れると、とても大きなスペースが必要になりますし、コストもかかります。
又、実際には上記の機器類は、お子様の年齢や発達段階で必要なものが変わってきますし、代用できるものもありますので、どう言う場面でどういう使い方をしていくかをイメージして選定する必要があります。
(これについては、いつか個々でまとめて書かせていただきます)
ちなみに、今回の小児科のナースは、お母さんのために、「ベビーチェア(まっててね)」か、「おむつ替えシート(お母さんが用をたす時にベルトで固定して使用)」の、どちらかは欲しいと話しておられました。
又、検尿関連について、ここでも、便所の中に患者さんが尿を置くところが欲しいというご要望、できれば、便所は待合室用と処置用の便所を分けておいた方が良いという話もおうかがいしました。

2010年12月1日

先に、検尿①、検尿②の投稿を行ったが、先日、診療所の改装のお打ち合わせにお伺いした時に、新しい要望をいただいた。
カップに入った検尿口に、お年寄りの方が尿を入れられる際に、何か支えや手すりがあった方が入れやすいとのことでした。
安定の悪い姿勢での検尿口の使用は、尿をこぼされることがあるようです。
男性が立った姿勢で尿を採る時も不安定な状態になりますし、座った状態で尿を採った場合は、どこかに尿を置かないと立ち上がりにくくなります。
ちょっとしたことですが、気遣いをすると優しいクリニックになると思われます。

2010年11月1日

前にスタッフルームについて、私の考え方を書かせていただきましたが、先の小児科のナースの方への聞き取り調査でも、そのことをお話させていただきました。
「個室のスタッフルームをつくることで、スタッフと院長の関係が険悪になる場合もある」とのお話をしたところ、
「そうだよね~、そんなところもあるよね。でも、うちは大丈夫かな。むしろ、先生がひとりになりたいと思っているかも…」と言うお話、そして、
「やっぱり、靴が脱げて足をのばせる休憩室(畳やタイルカーペット)が欲しいなぁ…」と言うこともおっしゃっていました。あと、
「愚痴をはきだす場所も欲しいし、スタッフ間のコミュニケーションを取る場としても、院長先生の目から離れる場所も欲しいなぁ…」と話されていました。
クリニックの大きさにもよりますが、スタッフルームをつくるつくらないは、(開業前には難しいことなのですが)、スタッフと先生の関係やキャラクター、スタッフの勤務状況(例えば、常勤であれば休憩室も欲しくなりますし、AMとPMで別の方が入るのであれば、無くても可?)によっても変わるかも知れません。
設計する時に、どんなスタッフがどのように働くかがわかれば、シーンをイメージしやすいのですが、スタッフとどんな雰囲気の関係をつくりたいかで、スタッフルームのつくり方は変わります。
あと、新規開業の時だけでなく、その後、スタッフは変わっていくこともありますし、逆に定着することで色々な要望が出てくることもあります。
こうした変化していく要望に、どのように対応していけるかも考えなければいけないと言えるでしょう。
ただ、当たり前のことですが、スタッフルームをつくるかで、スタッフと院長先生との関係が決まってしまうわけではありません。
どのような形でハードをつくろうと、先生やスタッフが、お互いにどのような関係でいたいかを考え、良好な関係づくりに努力していくことが、一番、大切だと言えるでしょう。

2010年10月28日

最近、設計や工事をさせていただいているクリニックについては、その殆どが土足となっている。
打ち合わせをしている時に、「靴を脱いでスリッパにしてしてして欲しい」とおっしゃるドクターの多くは、「掃除が大変だから」とか「床が汚れるから」と言う理由が多い。
ただ、患者さんの立場から考えると、クリニックに入る時に、いちいち靴を脱がないといけないことや、スリッパを履かなければいけないことは、結構、面倒なことだ。特に、腰や足が悪い人、ブーツを履いている人、靴べらを使わなければいけないビジネスシューズを履いている人…などにとっては、履き替えはとても面倒だと言われている。
履き替えのデメリットとしては、「水虫感染」「靴の履き間違い」「玄関踏み込みスペースや靴箱の設置スペースの確保」「ベビーカーやバギー、車椅子が利用できない(しにくい)」…等がある。
先に出てきた「掃除が大変だから」とか「床が汚れるから」と言う発想は、クリニック側の発想で、患者に対するサービスを考えると、その視点はどうかと思う。一般の飲食店などで、履き換えをさせるお店は「掃除」のことではなく、「リラックス」を目的としており、あくまでもスタッフ側の業務効率から出た形ではない。
僕は、過去のクリニックの設計で、何回か、「土足でも履きかえでも対応できる設計」(=土足のままが良い時には土足で入ってもらい、履き替えが良い時にはスリッパに履き替えてもらう設計)を行ったことがあるが、後から訪れてみると、結果的には土足となっている場合の方が多い。
恐らく、患者さんにとってはそっちの方が楽だと言うことであろう。
ただ、科目や部屋によっては、履き替えの方が良い場合もある。
例えば、歯科。歯科は床下にユニットなどの配管を通さないといけないため、床上げが施される場合が多く、段差のところで履き替えをさせる場合が多い。
リハビリ室。リハビリ機器を移動しながら複数使うため、靴だといちいち、脱いだり履いたりしないといけないため、上履きが好まれる場合がある。
…あと、今回の本題だが、「小児科も履き替えの方が良いのでは…」という意見を多くお聞きする。
今日、和歌山の小児科のナースの方2名に聞き取り調査をさせていただいたが、彼女たちも「小児科は履き替えが良いのでは?」と答えていた。
小さい子が床をハイハイしたり、場合によっては、床を舐めたりされるからだ。
そのクリニックでは、当初、土足で計画していたが、オープン準備の際に、上履き使用に切り替えたそうだ。
ちなみに、コストはかかるが後になると、床暖房も入れてくれていたら良かったのに…と言うお話もありました。
上履きにしてみて、バギー置き場のことや脳性まひの患者さんへの対応、車椅子の対応には苦慮されているようだ。
上履きか土足かの問題…皆さまからも、思うところや困ったことの経験などがございましたら、教えていただきたいと思います。

2010年10月16日

こんなお話をしたら、ナースの方々や職員の方々から大きなクレームを頂くと思うが、僕がクリニックを設計する際には、独立したスタッフルーム(休憩室)を、あまり取らないような提案をしている。
診療所の設計の本などをみると、大抵、「職員の福利厚生のためにも、スタッフの休憩室は独立して、心地よくつくった方が良い」…と言うような書き方がされている。
本に書かれている通り、通常、スタッフの方に好まれる休憩室は、左図のように院長室と(スタッフ用の)休憩室の入口が別で、休憩室を独立させる場合が多い。実際、日々、院長先生に細かい注文を付けられるスタッフが、院長の目から逃れられる場が欲しいと言うのも解らないでもない。
ただ、実際に僕が見てきた中では、そうした部屋を設けることで、院長先生とスタッフのコミュニケーションが悪くなったり、関係が険悪になっているのをいくつか見た。ドラマでOLが女子便所で化粧をしながら上司や同僚のの悪口を言っている…と言った場面が実際にあるようで、院長の目が届かない場で、スタッフが院長や患者さんの悪口を言ったり…と言ったことが結構あるのである。
院長にとっても、自分が管理できない部屋(目が届かない部屋)をつくることで、別に悪口を言ったりしているわけでもないのに、何かの拍子で、そんな疑念を抱き、不信を募らせてしまうようなことがあるようだ。
そんな事例をいくつか見てきたことから、私達はスタッフルームを院長の目が届くような空間として提案することが多い。(左図参照)
このプランでは、休憩室(バックヤード)は、院長も入れるようなミーティングスペースとしてつくっており、完全に個別とするべき更衣室をその一角に設けている。
院長室はその奥につくっているのであるが、院長が院長室に入る時にはスタッフと顔を合わせることとなる。
このような何気なく、院長とスタッフが顔を合わせるきっかけづくりや、目が届かない空間を少なくすることで、院長やスタッフのコミュニケーションが図りやすくなるのである。
このようなプランの考え方は、職員の方々にとっては不満を持たれることもあるかも知れない。
もし、ご意見などをお持ちの方がいらっしゃれば、twitterや掲示板、メールなどでご意見をいただければと思います。

2010年9月20日

先日、「隔離室」について書いたが、その後、お勤めの公立病院の近くで開業される予定の内科の先生とお話をした。
私が、「最近は、小児科だけでなく、内科の先生でも隔離室をご要望の先生が多いのです」とお話すると、その先生は「いらない」という見解を示された。
どうやら、その地域では先の新型インフルエンザのパンデミックの際に、発熱外来はきちんと病院にまわすことが徹底されていたということであった。
確かに、インフルエンザなどが流行っているときに、行政や地域医療機関がきちんと分離の方向性を示し、それを徹底すれば、隔離室の必要性は少なくなってくるであろう。
ましてや、そんな公立病院の近くで開業されるのであれば、その必要はないのかもしれない。
「内科にも必ず隔離室が必要になってくるかな?」と考えていましたが、地域医療の状態を鑑みながら考えた方が良いのかもしれません。

2010年9月19日

先にアップしている「検尿」の追記として。後日談。
昨日、スタッフが内科診療所の便所の改修のご相談を聞いてきた。
主な内容は、和便器を洋便器に変える工事なのだが、そこについていた検尿口が、とても大きかったとのこと。
幅が50㎝、高さが60㎝もあり、しかも開けるとスタッフのバックヤードが丸見え。
「恥ずかしくて、おしっこができなかった」…とのこと。
最近のクリニックでは減ってきていますが、僕が見ている限り、30~50年程度前に建てられたクリニックでは、極端にスタッフ側の合理性を優先しすぎて、患者さんのことが考えられていない場合がよくみられる。
以前は良くて、その流れで、「何となく今も使い続けている」と言う部分があるが、既存患者に対しては、それほど影響がないかもしれないが、新患を増やすという意味ではこうしたことが、かなり、悪影響を及ぼしていることも多い。
そして、怖いのはドクターも、スタッフの皆さんも、そして、既存患者さんも、その状況が当たり前になりすぎて、その違和感を感じ取れていないケースが多くある…と言うことである。

2010年9月12日

昨年の新型インフルエンザが流行してから、患者さんの隔離に対する意識が変わってきている。
先日の聞き取り調査の際にも、インフルエンザや風邪がはやっている時に内科系のクリニックに行くのは躊躇すると言う話がたくさん聞かれ、感染リスクがある患者さんに対しての配慮がされているクリニックを選びたいという声も聞かれた。
僕達の設計においても、一昨年まではクリニックで隔離室をつくることがあったのは小児科だけであったが、昨年中盤以降から、内科系のクリニックの設計において、隔離室をご要望されるドクターが増えてきている。
但し、この隔離室は、インフルエンザなどが流行っている場合は役に立つのであるが、特にそうしたものが流行っていない時には、何も使わない無駄な部屋になることが多い。
僕達の設計でも、普段はチャイルドスペースのように使って、インフルエンザなどが流行った時に隔離室として使うなどの提案を行ったりしているが、まだいろいろと考える余地はありそうだ。
また隔離室をつくっても、そうした病気が流行っている時には、1室では足りない場合が多く、また隔離室をつくっても、完全に動線が分けられる設計ができるとは限らない。
聞き取り調査では、隔離について面白い意見も聞かれた。
「インフルエンザが流行っている時はクリニックでは待たない」…と言う考え方だ。
これは「インフルエンザなどにかかっている患者さんを隔離しよう」という僕らの考え方とは違い、「インフルエンザなどにかかっていない患者さんが自ら隔離されよう」と言う考え方だ。
敢えて、「待合室の外で待つので外に待合椅子を置いてほしい」だとか、「待合室の外から順番待ち表示が見えるようにしてほしい」だとか、「車で待っているので連絡が入るようにしてほしい」だとか…。
今後、インフルエンザなどの感染をどう防ぐか(“院内感染”という言葉は使いたくない)ということも考えて、隔離の仕方も地域やケースによって変えていかないといけない。
…ちなみに。空調機や空気清浄機などでウィルス感染を防ぐような話があるが、あれは実際にはどのくらい感染を防ぐのに役立つのかは、僕的には疑問を持っている部分も多い。

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