このサイトは、クリニックや調剤薬局の建築や内装の設計施工を行っている「株式会社コンパス」の代表である“かずな”とその仲間が運営するサイトです。
皆さんが、クリニックや薬局に訪れた時にふと感じた疑問やクレーム、気になったこと等を集めて、整理することで、今後のクリニック・薬局づくりをより良い方向に進めていけないかと考えています。
建築のようなハードの部分のご意見だけでなく、職員の皆さんなどの対応も含めたソフトの部分のご意見でも結構ですので、是非、投稿いただければと思います。
以前、当社で設計と工事をお手伝いさせていただいた小児科の先生が、近くに“子育てひろば”をつくりたいとの話があり、一緒に知り合いの“子育てひろば”に見学&インタビューに行ってきた。
先生はご夫婦で小児科をされており、奥様がお子さんをお産みになった時、今、医療現場が大変で、特に小児科が大変…と言われながらも、実は子育ての方が大変だと実感され、子育てで悩んだり、行き場所のないお母さんやお子さんの居れる場所をつくりたいと思ったそうだ。
クリニックは、ニュータウン内にあり、小さなお子様を連れたお母さん方が行くところがなく、ご自身の“検診”名目で自費でクリニックに来られることもあるらしい。転勤族などで容易に子育て友達ができない、性格的にそうしたところに入りづらいお母さん方のためにはそうした場所が絶対に必要だという先生の純粋な気持ちだ。
子育てひろばでのインタビューは、現実を知らされるような話も多く、お金の面、スタッフの面、安全性の面など…問題は多々あるが、そうしたコミュニティーが必要なのはつくづくわかる。
子育てひろばに来る人の中には、旦那さん以外の大人とほとんどしゃべってないようなお母さんや、ほとんど寝れないお母さんもいる。
行政にフォーローしてもらえば、それなりの条件が付いたり、思う方向に持っていけない部分が出たりもするが、実際に活動を続けようと思うと行政の補助(お金)が必要。そして、スタッフ間の気持ちの食い違いや、思いの違いなども組織を運営していくのに課題になるらしい。おそらく、ボランティア的な要素を持ちながら運営している組織のつらいところだろう。政府の“子育て支援”も、もっとこうした部分に費やしてくれたらいいのに…そう実感しました。
医療とか福祉なども、単にそれだけで考えるのではなく、もっとそのバックボーンとの連携を考えながら展開していければよいのですが…